CampanilismO

語彙力の足りない人間が観劇する日々

ドクトルジバゴという沼

 

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現在シャルロッテシアターで上演中の닥터 지바고(ドクトル ジバゴ)。

 

原作は1958年にノーベル文学賞を受賞した有名なロシア文学なのでご存じの方も多いかと。
ロシア革命前後の動乱期、医師であり詩人であるユーリ・ジバゴと彼の愛したラーラの話。
ちなみに私は世界史履修していたのにも関わらずロシア革命についてほぼ知識がないという情けない有り様からのスタートでした。

 

ドクトル・ジバゴ アニバーサリーエディション [Blu-ray]

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予習はこちらのデヴィット・リーン監督の映画のみですが、舞台もこの映画を踏襲している部分もあり、予習としては十分でした。
そもそもこの映画自体が3時間くらいある大作。かなり気合いいれて鑑賞したのですが、意外とあっという間な印象でした。
その長さのためかオーバーチュアやインターバルも映画の中に用意されてます。やさしい仕様。
映画はとにかくロシア革命の前後の時流のすさまじさとロシアの壮大すぎる自然風景に圧倒されました…。特に列車の旅のシーンはいろいろと印象的でした。

 

映画観る前にあらすじもろくに読んでなかったので映画鑑賞中にこの作品はラブストーリー、しかも不倫の話なのだと知りました。
実はあまり好みではないジャンルなんです。

 

なんですが

 

 

 

今めっちゃジバゴの沼に肩まで浸かってます。

 

 

どうしてこうなったのか未だによく分からないのですが、とにかくジバゴについて夜な夜なツイッターに一人で壁打ちするだけじゃ我慢できなくなったので、とりあえずいろいろ書き連ねようと思いこのブログを書いてます。
自分用のまとめもかねつつ、ちょっとジバゴ沼について語彙力ないけどつらつら書いていこうと思います。

 

 


2018 뮤지컬 닥터지바고(ZHIVAGO) 2차 스팟 영상

ひとまず公式のスポット映像。

 舞台版のあらすじについてはPLAY DBの作品ページ(URL)のあらすじを雑に訳した内容を引用させて頂きます。
(Google翻訳ありがとう)(間違ってるとこもありそうです)

 

モスクワ富豪の息子として生まれたが、8歳で孤児になったユーリ・ジバゴ。
遠い親戚のグロメコ家に養子縁組され、彼は偉大な医師、詩人として成長し、
子どもの頃から一緒に育ってきたグロメコ家の娘トーニャと結婚する。

それに対して、父を早くに亡くし、不遇な環境で育ったラーラ。
弁護士のコマロフスキーとの望まない関係を続けていた彼女は、現実に失望している。
ついに大晦日の夜、パーティーでコマロフスキーに銃口を向けたラーラ。まさにその日、運命の相手であるユーリと出会う。

それから2年後、ラーラは革命家であり、理想主義者である恋人パーシャと結婚する。
しかし、ラーラとコマロフスキーの間の衝撃的な過去を聞いたパーシャは、ブルジョアの蛮行へ怒り、戦争に参戦していく。

1914年1次世界大戦勃発後、軍医として赴任したユーリは、夫を見つけるため従軍看護師になったラーラと偶然再会する。
二人は運命の導きを感じるが、戦争が終わりユーリはモスクワ、ラーラは自分が生まれたユリアチンへと帰り… 

 

登場人物については独断と偏見が詰まった関係図を作ってみました。
(はまるとすぐ関係図を作るオタク)

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ダブルキャストがどちらも大好きすぎてどっちも描いてしまった。

 

 

作品自体は割と全体的に描写があっさりめで、あまり深く深く誰かに踏み込んでいくというような描き方はされていないため、結構さらさらと物語が進んでいきます。
そもそもの物語自体が壮大なのもその理由だとは思うのですが。
そういうところががっつりラブロマンス、という印象にはならない理由かなと個人的には思いました。

 

びゅんびゅん数年後とかに展開するし、 あまり説明もないまま様変わりしてる人とかいるし、そんな偶然に何度も再会するのか?みたいな不思議なところはいろいろあるのですが、
過剰すぎるのも個人的には好みじゃないので、余白の美ということにしておいてよいのではないかと思ってます。笑

 

 

 

 あと舞台美術と照明を含めた演出がすごく好きです。

 

画像は制作のODカンパニーのツイートから引用しました。
比較的大きなセットをこれでもかと使うイメージがある韓ミュの大劇場の公演なのですが、さほど大きいセットを使わないシンプルな機構とあくまで背景として主張しすぎないスクリーンの映像と照明で作られるジバゴの舞台の空気がすごくいいんです。
特に写真1枚目の1幕冒頭のTwo Worldsのモスクワの夜の空気感がすごい好き~~
また光と影の使い方も好きなんですよね。
ジョン・ケアード演出のレミゼが好きなのでそういうところ少し共通するところがあるような気がします。

 

 

また衣装もすごくいいんですよ…。

 

 

ヒロインラーラの衣装の数々。
見た目のかわいさもなんですが、コートやスカートの動いている時のドレープの動きが美しいこと。

 

 

男性陣わかりやすい写真があまりなかったんですけど、
パーシャのコートの翻り具合とか、いいんですよね…

 

 

Two Worldsの最初のお葬式のシーンなんですが、写真じゃほぼ潰れてますがここの一人一人の喪服がまた凝っててすごい綺麗なんですよね…
このシーンの始まりもモスクワの冬の空気がステージから降りてくるようで、すごく好きなんです。

 

 

 

 

 

あと曲についても。
正直どれもいい曲だから聞いてくれ状態なんで、いくつか好きな曲の動画置いときます。
語彙力がない説明付きです。

※以下かなりネタバレあります※

  

  

 

 


180325 롯데홈쇼핑 닥터지바고 예매권 방송 - NOW (박은태, 전미도) Full Ver

  • Now
プレスコールの映像もあるのですが、こちらのウンテさんジバゴとミドさんラーラの動画が好きなので。)
戦場で医師と看護師として共に働くうちに互いに惹かれていく二人。
戦争が終わり、友人としてなにも言わず別れようとした時、病院で治療をしていた兵士が目の前で亡くなる。彼が持っていた好きな女性にあてた手紙を読みながら、二人はお互いの気持ちに重ねていく、という曲です。
この手紙を書くように勧めたのはラーラなのでそこもまた切ない…。
「今言わなければ」と綴られる亡くなった彼の言葉に二人の気持ちが動かされていくのが一曲中に表現されています。
 
 
  

[영상이YAM] 뮤지컬 '닥터지바고' 프레스콜 #5 

  • Love finds you
ユリアチンへと移り住んだジバゴはついにラーラと再会。思わず抱き合いキスを交わし、会瀬を重ねてしまう。
そんな二人と、ラーラを忘れられないコマロフスキー、ジバゴと会うラーラを監視しているストレリニコフ、ラーラの同僚から二人が会っているのを聞いてしまったトーニャ、全員が自分の持つ愛について語る曲。
この五重奏の旋律の美しいこと、迫力のすごいこと…生で観るときはいつも鳥肌たちます。めっちゃすごいです。
余談ですが何でこのメンバーでコマロフスキーおじさんが当然のようにいるのかは私も何回みても不思議です。
 
 
 


[Dr.Zhivago] Ashes and Tears - 홍광호(Korea)

  •  Ashes and Tears

パルチザンからの脱走を決意し、実行するジバゴの曲。
これだけ今年の映像がなくて初演のグァンホジバゴの映像なんですが、ジバゴのソロ(?)だとこれが断然好きなのもので…。
初演と今年の演出もまた全然違うのであれなんですが、パルチザンの面々と逃げ惑うジバゴが入り交じるのがすごくかっこよくて好き。パルチザンの曲はどれもかっこいい~~
しかしこの動画のグァンホさんジバゴの脱走はできるやつの脱走すぎてかっこいい。

 

 


2018 뮤지컬 닥터지바고(ZHIVAGO) M/V_On the Edge of Time (박은태, 전미도)

  • On the Edge of Time 

こちらは公式があげているMV。
告知PVには必ず使われる、メインテーマといってもいいくらいのジバゴとラーラのメインデュエットです。ジバゴはこの曲で始まってこの曲で終わります。
繊細なメロディラインがウンテさんとミドさんの歌声にすごくぴったりだな~と思います。
MVなので劇中の動画がたくさん使われてて見ごたえあります。(こんなに他のシーンの動画あるならフルで出してほしいという顔)



まだ他にも曲はいろいろあるんですが 、うまく記事に貼れなかったのでまた改めてまとめます…。
 

 




長々と書いてどうまとめたらいいのかわからなくなってきました。
(未見の人への紹介にしてはネタバレが多く、観た人にしては紹介が多いことは重々承知してます)
とにかく言いたいのは、
今私めちゃくちゃジバゴ沼にはまってます
ということと、
来週観に行くけどマッコンなのつらい!!!
ということです。


ジバゴ重傷者が他にもいたら友達になってほしい。
沼からは以上です。