너를 위한 글자(君のための文字)について
すでに秋冬の演目も続々開幕しておりますが、夏の演目のことを少し吐き出しておかないと頭がパンクしそうなので、大変今更ながら너를 위한 글자の覚書をしておこうと思います。
完全に誰かに観てほしい気持ちでブログを書いていますが、もう公演は終了しております!!!(矛盾)
あらすじ
9世紀の初め。イタリアの海辺の町、マナローラ。
不思議な発明品だけをつくるトゥリは一人で規則的で静かな生活をしていた。
そんなある日、昔隣の家に住んでいたキャロリーナが帰郷したことでトゥリの生活に変化が訪れる。
小説家になる夢を抱き、同じく帰郷している有名作家のドミニコと共に小説を書くキャロリーナ。
彼女がマナローラに戻ってきた本当の理由を知った時、トゥリは…。
リーディング公演を経て今年新作として制作された「너를 위한 글자(君のための文字)」ですが、ダブルケイ&フィルム社の制作した新作とは思えないくらい、誰も人が死なず、誰も人を殺さず、裏切りもなく、交流で穏やかに揺れ動く人間模様を描いたとても暖かい作品です。
(個人の偏見です)(他の作品に対する批判する意図はありません)
一度観に行ってみよう~という軽い気持ちで足を運んだんですが、初回は良かったけどリピはないかなという感想でした。
しかし帰国後反芻しながらじわじわと再燃し、直後のLIVE中継で完全にはまりまして、気づいたら夏の後半のチケットはほぼこの作品でした。
(似た話を夏の初めにブログに書いた気がする)
初回の私は完全に見る目がありませんでした。というか全く作品の良さの部分を理解できていなかったというか。
ある意味派手な起伏のない穏やかな作品ですが、曲と演出、脚本がとてもよくて、またキャストの好演が本当に素晴らしい作品でした。
마나롤라에서 헤어질 수 없서…
各役について
3役にそれぞれ4人(ドミニコは5名)キャストがついていました。
ドミニコの2名以外は全員観れたので、主観交じりの紹介です。
トゥリ
マナローラにて他人と交流せずひとり変わった発明品を作り生活している。
静寂を好み、自分の生活に他人が介入することを嫌っている。
キャロル、ドミニコとは昔学友だったようだが特に交流はなかった模様。
モデルは1801年に実在した、タイプライターを発明したPellegrino Turri。しかし人物像についてはほぼ記録が残っていないため創作されたものだそう。
キャロリーナ
通称キャロル。
昔マナローラに住んでいたが、家族とともにローマに移住。
一人でマナローラに戻ってき、トゥリの隣の家に住み、彼の生活に意図せず侵食していく。
トゥリには昔から話しかけていたが無視されていたようで、トゥリからは「うるさいキャロル」と認識されていた。
幼い頃から小説家志望で、マナローラにいた頃からドミニコとは小説を書いてはお互いに切磋琢磨しあう関係。その夢は現在も続いている。
まだ続く…