CampanilismO

語彙力の足りない人間が観劇する日々

The Story of ダヒョントム

昨年12月より、今年もThe Story of My Lifeが開幕しました。
案の定通い詰めて今年も冬はペガムで過ごしています。

安定の素晴らしいキャストたちの公演がいつみても最高!最高!で
何度見ても全く飽きません。

 

いろいろ感想を上げたいなと(昨年書き出しだけしてあげられなかったので)
思ってはいるのですが、とりあえず今日はこちら。

 

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噂にたがわずダヒョントムがすごかった件について話をさせてください。

すごいマイペース、自由、解釈が独特、宇宙、とかいろいろ事前に小耳にはさんでいたのですが、
アルヴィンの中でも軽やかにマイペースなドンファさんとだとどんな化学反応が起きるんだろうとすごく楽しみにしておりましたこのペア!

 

レポほどではないんですが、印象的だったシーンをいくつか。

 

 

●アルヴィン登場

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アルヴィン登場1分以内に水飲み出すトムはじめてだよ!!??(戸惑い)

まだ一曲しか歌ってないんですけど!!!???
しかもそこめっちゃ大事なとこなんですけど!!!??

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思わずツッコむドンファアル。かわいそうだった。

 

 

 

●The Greatest Gift

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子どもに戻って本屋に入っていく動きがめちゃくちゃ気持ち悪い。
このまま横に平行移動していきますしかも真顔で!!こわい!!!!!

 

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一応追記すると、ダヒョントムは真似しようと思っていたわけでなく、
自分の心の中の言葉を選んだらすごくいい感じの言葉が出てきた!やった!くらいで、
それがアルヴィンの発言から来てるとは露ほども気づいてなさそうな印象でした。
それはそれでひどいですけど…。

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ソンユントムもここ歌いますが、ダヒョントムのは動きも含め破壊力がすごかった。

 

 

 

●1876

前回公演の際はあえて音痴に歌うというすごいことしていたらしいですが、
今年は割と普通、と思いきや最後に。

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●Normal

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本当にダヒョントムに「僕みたいに普通になれ」って言われるの心外です。

 

 

 

Goal in

韓国の演出では、枝の投げ方を教えるというトムを拒むアルヴィンと軽い小競り合いをして、アルヴィンが突然トムに抱き着く…という流れなのですが。

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ハグの長いこと……。

 

 

 

●Here's Where It Begin

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●Independence Day

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特に印象的だったのが、ダヒョントムってすごく観客に話しかけてきますよね?
ダヒョントムにとって私たち(観客)は何ポジションなのか気になるくらい、F列くらいまでに座るとすごく目が合う。
一番しんどかったのが、I Did'nt See Alvinの大爆笑した後の真顔の「봐봐요(見てください)…잘해요(上手です)…」のくだりを私たちに向かっていってきたところですね。
私たちは一体誰なんだ!!!!!????

まっすぐ見てくるという意味では、I Like It Hereのエニー席の客から一切目をそらさないところも、横から見ていて恐怖でした。
ダヒョントム回であの席に座った人にインタビューしたいくらいです。感想教えてほしい。

 

と、変わったところばかり抜粋しましたが、全体的にはトムが救われるとてもいいソムだったと思います。アルヴィンはすごく疲れるトムだろうなと思いますが…
どんなつらくてもからっとして笑っているドンファアルが珍しくとてもしんどそうだったので、かわいそう…となりました。

ちなみに

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対どんなトムにもやさしい天使のウォニョンアルともみたのですが、
お父さんの弔辞前にニョンアルが泣いてないというとても珍しいソムでした。

 

ダヒョントムは、アルヴィンに冷たくないし、拒絶もしないし、憎んでもないし、仲良いんですが、とにかくアルヴィンに対して全く一切悪気なく配慮が足りない、空気を読まない、マイペースを貫き通すという所業によって、どのトムよりもひどいな…と思わせられるとても稀有なトムだったように感じました。
ダヒョントムのソムは、トムのストーリーだけだなあ…と。

 

もう一回くらい見たかったのですが、明日(今日)マッコンですね。
慌ててブログの記事をまとめてみました。
また会えたらいいな。お疲れさまでした、ダヒョントムと組んだアルヴィンたち!

 

 

観劇記録2019まとめ

■1月
지킬 앤 하이드
엘리자벳
오! 캐롤
마리 퀴리
スリル・ミー(東京)(3)
スリル・ミー(大阪)(2)
The Story of My Life (5)

 

■2月
The Story of My Life(4)

 

■3月
キューティ・ブロンド
ソーホー・シンダーズ
HOPE
아랑가(2)
꽃보다 슈퍼스타

 

■5月
Les Misérables(UK)(2)
カン・ピルソク単独コンサート「나의 쉼표」

 

■6月
Nijinsky(2)
더 픽션
루드윅 베토벤 더 피아노
미아 파밀리아

 

■7月
PIPIN
Nijinsky(3)
점박이
스웨그에이지 ~외쳐,조선!~
너를 위한 글자 (4)

 

■8月
SMOKE(3)
グーテンバーグ!ザ・ミュージカル2019
Nijinsky(2)
너를 위한 글자 (4)
Little jack

 

■9月
너를 위한 글자 (2)
HEDWIG AND THE ANGRY INCH(福岡)
HEDIWIG AND THE ANGRY INCH
도리안 그레이의 초상
에쿠우스
시라노

 

■10月
The Story of My Life(大阪)(2)
愛と哀しみのシャーロック・ホームズ
키다리 아저씨 (2)
전설의 리틀 농구단

 

■11月
ビッグフィッシュ
組曲虐殺
팬레터(2)
키다리 아저씨(2)

 

■12月
팬레터(4)
The Story of My Life(3)
쓰릴미(2)
크리스마스이브파티 콘서트
키다리 아저씨
여신님이 보고 계셔

 

 

★計83公演(昨年比+26)★
 ※内国内 18公演
2012年から地味に計測してるんですが今年が最高数でした。
今年初見作品でのベスト1は国内だとPIPIN、国外だと너를 위한 글자ですかね。
次点がニジンスキー…。

 

★今年見た俳優ベスト5★

강필석 12回
정원영 10回
조성윤 8回
김종구 6回
송원근 6回

上半期から不動のピルソク先生がトップでした。
他は完全にソムとニジンスキーが原因ですね!
ジョングさんはペンレターで最後伸びた感じです。
とはいえトータル回数に比較するとそんなに偏ってないのかなとも思ったり。

 

今年も楽しい観劇ライフでした。
来年も楽しい観劇したいです。

 

2019年観劇(9月)

 

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HEDWIG AND THE ANGRY INCH
久しぶりの日本のヘドウィグ。

 

 

 

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헤드윅 (ヘドウィグ)
헤드윅:윤소호
이츠학:홍서영

数週間後に今度は韓国ヘド。ソホヘドめっちゃよかった~!

 

 

 

 

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도리안 그레이의 초상(ドリアングレイの肖像)
유진:신성민
제이드(도리안):문유강
오스카:강필석

女性キャスト混ざった公演も面白そうだったので見てみたかったな…。
 

 

 

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에쿠우스(エクウス)
마틴 다이사트:안석환
알런 스트랑:서영주
질 메이슨:김예림 

前回公演と主演キャストが変わるとまた診療の印象がガラッと変わって面白かった。
臨場感はブラックの方が高かったかな…。

 

 

 

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시라노(シラノ)
시라노:류정한
록산:박지연
크리스티앙:송원근
라그노:육현욱
르브레:최호중

久しぶりに大劇場!って感じでした。
ジョンハンさんのお歌は贅沢…あとウォングンさんのクリスチャンめちゃよかった!

 

【ネタバレなし】新スリルミー

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2017年の公演が終了するときに「2年観ないとか想像つかない…」とか
言ってましたが、瞬間でしたね。
ついに開幕した新生スリルミー、まだ見るのは先の予定だったんですが、
我慢できずに予定リスケして観てきました!

 

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これから観に行く方も多いと思うので、私が今皆さんに伝えたいことは、

会場めっちゃ寒いのでコート着て観た方がいいですよ!

 

また感想改めて書きたいです。

 

2019年観劇(8月)

とにかく忙しかった8月です…。

 

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SMOKE

昨年の初演は1度しか行けなかったので、この短いスパンでの再演とてもうれしかったです。
ついつい大学路感覚でチケット増やしちゃいましたね…

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今回はいろんな方向から、いろんなキャストで観劇できてまた作品の世界の見え方がいろいろ変わって見えた気がします。
しかし1月くらいの公演だと観たい組み合わせが見えたころには公演が終わるんですよね…
DVD化もとてもありがたいんですが、きっと劇場で見るのが一番楽しめる作品だなとも思います。
また再演してくれるといいな。


 

 

 

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グーテンバーグ!ザ・ミュージカル2019

初演から気になっていた作品をやっと観劇できました。
とにかく出演陣の技術力の高さでねじ伏せられてる感じの面白さ。
こういう少人数小劇場ミュージカルも面白いのでますますいろんな公演が増えるといいなあと思ったり。
呪いの森~~~~呪いの森~~~~~(こびりついてる)

 

 

 

 

ニジンスキー(니진스키)f:id:campanilismo:20191030132601j:plain

ニジンスキー:정원영(チョン・ウォニョン)
ディアギレフ:조성윤(チョ・ソンユン)
ストラヴィンスキー:홍승안(ホン・スンアン)
ロモラ:최미소(チェ・ミソ)
ハンス:박수현(パク・スヒョン)

 

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 ニジンスキー:정원영(チョン・ウォニョン)
ディアギレフ:김종구(キム・ジョング)
ストラヴィンスキー:홍승안(ホン・スンアン)
ロモラ:임소라(イム・ソラ)
ハンス:백두산(ベク・ドゥサン)

ニジンスキー沼もついに8月で終了。
こんだけ回数みているのに半数以上がニョンニジンスキー
ドンファニジンスキー、ジェヨンディアギレフは1回しか遭遇しなかったというなかなかの偏りっぷりでした。
マッコンもすごーーーくよかった!来年のディアギレフも楽しみです。

 

 

 

 

 

너를 위한 글자(君のための文字)

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トゥリ:강필석(カン・ピルソク)
キャロリーナ:서혜원(ソ・ヘウォン)
ドミニコ:에녹(エノク)

 

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トゥリ:강필석(カン・ピルソク)
キャロリーナ:이정화 (イ・ジョンファ)
ドミニコ:정상윤(チョン・サンユン)

 

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トゥリ:정동화(チョン・ドンファ)
キャロリーナ:강혜인(カン・ヘイン)
ドミニコ:이용규(イ・ヨンギュ

まさかのピルトゥリ早抜け…。大好きなピルトロジョンファトリオも8月が最後でした。
しかし後半に差し掛かり、新キャストも合流。ドンファトゥリとヨンギュドミがまたとても強烈で、また新しいクルチャに出会うことが出来ました。
どのキャストで見ても間違いないの贅沢ですね。
本当はマッコン前後も行く予定だったのですが、急用でいくつかチケットを無駄にしたのだけが心残りです…。再演待ってます!!!




 

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Little Jack

ジャック:정민(ジョンミン)
ジュリー:홍지희(ホン・ジフィ)

トラブルですったもんだの末、飛び込んだリトルジャック。
ジョンミンさんのジャック、ちょっと情けないけどチャーミングで素敵!
ライブ形式の構成も面白くて、そう考えるとTOM2館の円形のステージもライブハウスみたいで面白いなと思いつつも、普通に舞台観るのはちょっと醜そうな劇場だなと思いました。噂は聞いてたけど。笑


概念ジバゴコンサート

先日行われたジョンウンさん(ラーラ役)のソロコンサート、
ジバゴ役のウンテさんとパーシャ/ストレリニコフ役のピルソクさんがゲストと聞いて

行きたかったな…
(チケット買っていく気満々だったけど脱出できなかった)

 

とはいえパーシャはラーラと二人きりで歌えるデュエットがない*1ので、
きっとこんなことになるんだろうなと家でさみしくおもいながら描いた落書き。

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 ジバゴはたくさんラーラと歌えていいな…(主人公)

 

あとはジョンウンさんのお着換えタイムに二人(?)で「No Mercy at All」*2やったらいいんじゃないかなとか言ってましたが。
ちなみに実際はピルソクさんはバンジーなどをデュエットし、ウンテさんがジバゴ歌ったそうです。でしょうね。

 

行きたかったな…(というだけのブログでした)

 

 

*1:なのでラーラ役の人とのデュエットはジバゴとラブソングである「On the Edge of Time」を歌うことがほとんどです。正式夫婦なのに…

*2:ストレリニコフの慈悲なくお前を殺すソング(ジバゴは怯えるのみ)

너를 위한 글자(君のための文字)について

すでに秋冬の演目も続々開幕しておりますが、夏の演目のことを少し吐き出しておかないと頭がパンクしそうなので、大変今更ながら너를 위한 글자の覚書をしておこうと思います。
完全に誰かに観てほしい気持ちでブログを書いていますが、もう公演は終了しております!!!(矛盾)

 

 

 あらすじ

 

9世紀の初め。イタリアの海辺の町、マナローラ
不思議な発明品だけをつくるトゥリは一人で規則的で静かな生活をしていた

そんなある日、昔隣の家に住んでいたキャロリーナが帰郷したことでトゥリの生活に変化が訪れる。
小説家になる夢を抱き、同じく帰郷している有名作家のドミニコと共に小説を書くキャロリーナ。
彼女がマナローラに戻ってきた本当の理由を知った時、トゥリは…。

リーディング公演を経て今年新作として制作された「너를 위한 글자(君のための文字)」ですが、ダブルケイ&フィルム社の制作した新作とは思えないくらい、誰も人が死なず、誰も人を殺さず、裏切りもなく、交流で穏やかに揺れ動く人間模様を描いたとても暖かい作品です。
(個人の偏見です)(他の作品に対する批判する意図はありません)

 

一度観に行ってみよう~という軽い気持ちで足を運んだんですが、初回は良かったけどリピはないかなという感想でした。
しかし帰国後反芻しながらじわじわと再燃し、直後のLIVE中継で完全にはまりまして、気づいたら夏の後半のチケットはほぼこの作品でした。
似た話を夏の初めにブログに書いた気がする)
初回の私は完全に見る目がありませんでした。というか全く作品の良さの部分を理解できていなかったというか。
ある意味派手な起伏のない穏やかな作品ですが、曲と演出、脚本がとてもよくて、またキャストの好演が本当に素晴らしい作品でした。
마나롤라에서 헤어질 수 없서

 

各役について

3役にそれぞれ4人(ドミニコは5名)キャストがついていました。
ドミニコの2名以外は全員観れたので、主観交じりの紹介です。

 

トゥリ

マナローラにて他人と交流せずひとり変わった発明品を作り生活している。
静寂を好み、自分の生活に他人が介入することを嫌っている。
キャロル、ドミニコとは昔学友だったようだが特に交流はなかった模様。
モデルは1801年に実在した、タイプライターを発明したPellegrino Turri。しかし人物像についてはほぼ記録が残っていないため創作されたものだそう。

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キャロリーナ

通称キャロル。
マナローラに住んでいたが、家族とともにローマに移住。
一人でマナローラに戻ってき、トゥリの隣の家に住み、彼の生活に意図せず侵食していく。
トゥリには昔から話しかけていたが無視されていたようで、トゥリからは「うるさいキャロル」と認識されていた。
幼い頃から小説家志望で、マナローラにいた頃からドミニコとは小説を書いてはお互いに切磋琢磨しあう関係。その夢は現在も続いている。

 

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まだ続く…